端緒
「解決の端緒となる」などのように使う「端緒」という言葉。
「端緒」は、音読みで「たんしょ」と読みます。
「端緒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「端緒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
端緒の意味
「端緒」には次の意味があります。
・物事の始まり。いとぐち。手がかり。(出典:デジタル大辞泉)
物事が始まったり、解決したりするきっかけを意味します。
「端緒」は慣用読みで「たんちょ」とも読まれます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この日はわたしの人生において何かの端緒が開かれたのだった。
(出典:ヘッセ/佐藤晃一訳『郷愁』)
・私の邪馬台国解決の鍵は、こうした端緒によって与えられたのである。
(出典:宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』)
・そういう地点を、社会的なものについての議論の端緒にしている。
(出典:大澤真幸『戦後の思想空間』)
・どう話しだそうかと思っていたが、折りよく端緒が開かれてよかった。
(出典:竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム 2巻 答えはYES』)
・愛蘭独立はその問題が英議会に伝統化された時に解決の端緒が開かれた。
(出典:岡本かの子『英国メーデーの記』)
類語
・滑り出し(すべりだし)
意味:物事の始め。活動の始まり。出だし。(出典:デジタル大辞泉)
・劈頭(へきとう)
意味:事のはじめ。まっさき。最初。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・アルファ
意味: 物事の最初。(出典:デジタル大辞泉)
・初っ端(しょっぱな)
意味:物事のはじめ。最初。(出典:デジタル大辞泉)
・開闢(かいびゃく)
意味:天地の開け始め。世界や国などの始まり。創世。(出典:精選版 日本国語大辞典)