立身出世
「立身出世した人物」などのように使う「立身出世」という言葉。
「立身出世」は、音読みで「りっしんしゅっせ」と読みます。
「立身出世」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「立身出世」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
立身出世の意味
「立身出世」には次の意味があります。
・成功して社会的に認められ、名をあげること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「立身出世を叶えた」「立身出世を果たした」などのように、自らの努力によって成功した人物に対する言葉として用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すでに彼は立身出世をした人物、鄙びた東北の村には用のない男だったからである。(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
・立身出世の街道を最速で駆け抜けた役人が罪科を問われ落ちていく。(出典:池上永一『テンペスト1 若夏の巻』)
・戦争下の中学時代に将来の立身出世の夢を語りあった彼等であったが、今ではそれぞれが夢の実現を着々と進めている。(出典:大藪春彦『黒豹の鎮魂歌 第一部』)
・自分の立身出世に役立つと思う相手と自由に接触できたのです。こういう若者をいやらしいと思われますか?(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・部下を御してゆく手近かな道は、彼等に立身出世のイデオロギーを吹き込むことである。(出典:三木清『人生論ノート』)
類語
・風雲の志(ふううんのこころざし)
意味:時運に乗じて大功を立てたり、出世したりしようとする望み。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・功成り名遂げる(こうなりなとげる)
意味:りっぱな仕事を成し遂げ、あわせて世間的な名声を得る。(出典:デジタル大辞泉)
・名を揚げる(なをあげる)
意味:名声をあらわす。有名になる。(出典:デジタル大辞泉)
・錦を飾る(にしきをかざる)
意味:美しい着物を着る。転じて、成功して美しく着飾って故郷へ帰る。(出典:デジタル大辞泉)
・一花咲かせる(ひとはなさかせる)
意味:成功して、一時華やかに栄える。(出典:デジタル大辞泉)