窮迫
「窮迫した生活」などのように使う「窮迫」という言葉。
「窮迫」は、音読みで「きゅうはく」と読みます。
「窮迫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「窮迫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
窮迫の意味
「窮迫」には次の意味があります。
・行きづまってどうにもならなくなること。特に、金銭的に差し迫って困り果てること。(出典:デジタル大辞泉)
「窮迫」をわかりやすく言うと「追い詰められて困り果てること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かれの経済状態を調べてみたのですが、ひどく窮迫しているようです。
(出典:クリスティ/能島武文『ハーゼルムアの殺人』)
・一家の窮迫の状は6の時よりひどくなっている事が一見してわかる。
(出典:三好十郎『その人を知らず』)
・リウは金にひどく窮迫し、私が彼を疑い始めたことを恐れてもいる。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国湖水殺人事件』)
・とにかく、故国へ向う船に乗ったときには、相当の窮迫状態にあったようだ。
(出典:クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』)
・はじめの調子の良さにくらべて、途中から険悪けんあくさを加えてのこの窮迫である。
(出典:海野十三『火星探険』)
類語
・窮状(きゅうじょう)
意味:貧困などのために困り果てているようす。(出典:デジタル大辞泉)
・逼迫(ひっぱく)
意味:非常に不足すること、余裕がほとんどない状況になること、などを意味する表現。(出典:実用日本語表現辞典)
・窮乏(きゅうぼう)
意味:金銭や物品が著しく不足して苦しむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・危殆(きたい)
意味:あやういこと。非常にあぶないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・困苦(こんく)
意味:困り苦しむこと。また、そのような状態。(出典:デジタル大辞泉)