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昂進とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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昂進

「病気が昂進する」などのように使う「昂進」という言葉。

「昂進」は、音読みで「こうしん」と読みます。

「昂進」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「昂進」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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昂進の意味

「昂進」には次の二つの意味があります。

1 気持ちや病勢などが、高ぶり進むこと。
2 物事の度合いが高まること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

昂進の意味①「気持ちや病勢などが、高ぶり進むこと。」

昂進の一つ目の意味は「気持ちや病勢などが、高ぶり進むこと。」です。

わかりやすく言うと「感情が高まって前向きになること」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・それの解決できないうちは、彼の病も日々昂進するような気分にある。
(出典:吉川英治『黒田如水』)

・恋の病いが昂進して、もう我慢のできない状態に追い込まれていたのであった。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第二巻』)

・妻に逃げられたと知つてから、平尾氏の病気は急に昂進しました。
(出典:薄田泣菫『恋妻であり敵であった』)

・同時に爆発的に性欲が昂進し、食べず眠らずにいて一向に平気だと言った。
(出典:吉村萬壱『ハリガネムシ』)

類語

増長(ぞうちょう)
意味:しだいに程度がはなはだしくなること。(出典:デジタル大辞泉)

高揚(こうよう)
意味:精神や気分などが高まること。また、高めること。(出典:デジタル大辞泉)

興奮(こうふん)
意味:感情が高ぶること。(出典:デジタル大辞泉)

進行(しんこう)
意味:物事、特に病状などが悪化すること。(出典:デジタル大辞泉)

昂進の意味②「物事の度合いが高まること。」

「昂進」の二つ目の意味は「物事の度合いが高まること。」です。

わかりやすく言うと「物事の程度が激しく増えること」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・神経は刺戟を求めて、そしてどんな刺戟にでも耐えられそうに昂進している。
(出典:谷譲次『踊る地平線』)

・激情と、何もかも失いそうだという焦りが欲望を昂進させているのだ。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター5 エイリアン怪猫伝』)

・政治というものの目的が、不公正の撤廃と個人の選択の任意度の昂進とにあるという点について、両者は完全に一致していた。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 8 乱離編』)

・財産税を控へてインフレは昂進するばかりで困つたものです。
(出典:原民喜『書簡』)

類語

発展(はってん)
意味:物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること。物事が、より進んだ段階に移っていくこと。(出典:デジタル大辞泉)

増進(ぞうしん)
意味:物事の勢いなどがいっそう激しくなること。また、激しくすること。(出典:デジタル大辞泉)

漸進(ぜんしん)
意味:少しずつ進歩すること。(出典:デジタル大辞泉)

急進(きゅうしん)
意味:急いで進むこと。(出典:デジタル大辞泉)

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