空ける
「部屋を空ける」などのように使う「空ける」という言葉。
「空ける」は、訓読みで「あける」と読みます。
「空ける」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「空ける」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
空けるの意味
「空ける」には次の意味があります。
・今までそこを占めていたもの、ふさいでいたものを、取り除いたり、なくしたりする。（出典：デジタル大辞泉）
「空ける」には、「空間を作る」という意味があります。例えば「道を空ける」で、「道に空間を作る」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ちょうど別の客が入ってくるところで、彼女は一歩脇によけて道を空けた。
（出典：三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 1 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』）
・一年や二年、日本を空けなければならないことだってザラになるだろう。
（出典：新堂冬樹『ある愛の詩』）
・彼は何か物憂げな様子で、ウイスキーのグラスを幾杯も空けていました。
（出典：豊島与志雄『碑文』）
・一個載せて一個分間を空けて続けて三個、また一個分間を空けて一個置く。
（出典：中場利一『えんちゃん 岸和田純情暴れ恋』）
・頸動脈に穴を空け、心臓停止状態で、美鎖はいずこへか消えてしまった。
（出典：桜坂洋『よくわかる現代魔法 第5巻 たったひとつじゃない冴えたやりかた』）
類語
・空（から）
意味：内部に物のないこと。からっぽ。（出典：デジタル大辞泉）
・退ける（のける）
意味：取りのぞく。除外する。（出典：デジタル大辞泉）
・除く（のぞく）
意味：取ってなくする。取りのける。除去する。（出典：デジタル大辞泉）
・離れる（はなれる）
意味：あるものとの間に隔たりができる。その位置から遠ざかる。（出典：デジタル大辞泉）
・飲み干す（のみほす）
意味：器に入った飲み物を、一滴も残さずに飲む。（出典：デジタル大辞泉）
