秋晴
「さわやかな秋晴れ」などのように使う「秋晴」という言葉。
「秋晴」は、訓読みで「あきばれ」、または音読みで「しゅうせい」と読みます。
「秋晴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「 秋晴 」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
秋晴 の意味
「秋晴」には次の意味があります。
・秋に見られる,空気が澄んで空が抜けるように青い晴天。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
「秋晴」をわかりやすく言うと「秋の天気のいい日」という意味になります。
「秋晴れ」と送り仮名を付けて表記する場合もあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東京では嵐でも、こちらは秋晴の空が広がっている。
(出典:友野詳『妖魔夜行 闇より帰りきて』)
・秋晴の好天気で、街にはもう御大典の装飾ができかかっていた。
(出典:葛西善蔵『贋物』)
・豊三郎は机に頬杖ほおづえを突いて、何気なにげなく、梧桐ごとうの上を高く離れた秋晴を眺めていた。
(出典:夏目漱石『永日小品』)
・このごろ秋晴(しゅうせい)の朝あした、巷ちまたに立って見渡すと、この町も昔とは随分変ったものである。
(出典:岡本綺堂『思い出草』)
・僕は「秋晴(しゅうせい)」や「秋曇(しゅうどん)」をかいて満足していられるようになりたい。
(出典:高浜虚子『漱石氏と私』)
類語
・晴れ(はれ)
意味:空の晴れること。天気がよいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・好晴(こうせい)
意味:空のよく晴れ渡っていること。(出典:日本国語大辞典)
・青空(あおぞら)
意味:晴れ渡って、青く見える空。(出典:日本国語大辞典)
・日和(ひより)
意味:晴れたよい天気。晴天。また、なにかをするのに、ちょうどよい天気。(出典:デジタル大辞泉)
・晴れ渡る(はれわたる)
意味:一面に晴れる。残すところなく、すっかり晴れる。(出典:デジタル大辞泉)