禍根
「禍根を残す」などのように使う「禍根」という言葉。
「禍根」は、音読みで「かこん」と読みます。
「禍根」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「禍根」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
禍根の意味
「禍根」には次の意味があります。
・わざわいの起こるもとや原因。(出典:デジタル大辞泉)
「禍根」をわかりやすく言うと「災いが起きる原因や、元となっていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・合戦も、それに合わせて冷静に行わねば、将来に禍根を残すことになる。
(出典:咲村観『上杉謙信人の巻』)
・が、その両手の下にある顔は、これで禍根が絶てたという大安心の表情であった。
(出典:松本清張『迷走地図(下)』)
・日本の今日の悲劇だって、連戦連勝、敗北を知らぬ歴史の生んだ禍根だ。
(出典:高木彬光『わが一高時代の犯罪』)
・後後に禍根を残すことにはなろうが、それはもう止むを得ないだろう。
(出典:西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』)
・しかしこの騒動は、いろいろな意味で、会社と尾崎家に禍根を残した。
(出典:宮部みゆき『蒲生邸事件』)
・今度のように生涯の禍根を断ったというのではなかった。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・その中間にある方法はいずれも、未来に禍根を残すことになる。
(出典:ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』)
・互いに禍根はあるものの、一応の友好関係にあると言っていい。
(出典:海原育人『ドラゴンキラーいっぱいあります (shift-JIS)』)