示唆
「示唆を与える」などのように使う「示唆」という言葉。
「示唆」は、音読みで「しさ」と読みます。
「示唆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「示唆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
示唆の意味
「示唆」には次の意味があります。
・それとなく知らせること。ほのめかすこと。(出典:デジタル大辞泉)
直接的にはっきりと知らせるのではなく、それとなく分かるように示すことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・むろん一等になれば、金だけではなく、昇進の可能性も示唆されていた。
(出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』)
・それが示唆しているのは「妊娠している可能性がある」ということだけだ。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・受験の際にとった態度は、のちのその人の人生を示唆するものである。
(出典:柴門ふみ『恋愛の法則36』)
・あなたにもっと重要な示唆をあげられるものと思っていたのに。
(出典:宇宙英雄ローダン・シリーズ『07 六つの月の要塞』)
・彼の示唆しているのは、遺言をはじめとする義母の死への準備のことだ。
(出典:川島誠『セカンド・ショット』)
類語
・匂わす(におわす)
意味:それとなくほのめかす。(出典:大辞林 第三版)
・暗示(あんじ)
意味:物事を明確には示さず、手がかりを与えてそれとなく知らせること。(出典:デジタル大辞泉)
・仄めかす(ほのめかす)
意味:それとなく言葉や態度に表して示す。におわせる。(出典:デジタル大辞泉)
・掠める(かすめる)
意味:ほのめかす。におわす。(出典:大辞林 第三版)
・サジェスト
意味:示唆・暗示を与えること。(出典:デジタル大辞泉)