礫
「礫が落ちてくる」などのように使う「礫」という言葉。
「礫」は、音読みで「れき」と読みます。
「礫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「礫」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
礫の意味
「礫」には次の意味があります。
・小さい石。こいし。(出典:デジタル大辞泉)
「れき」以外にも「たびいし」「つぶて」「たぶて」とも読むこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・猫は、後脚に礫をあてられて、血を流しながら竈の傍につくなんでいた。
(出典:黒島伝治『「紋」』)
・半径二キロと設定された領域の中に、数千万の破壊の礫が降り注いだ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第21巻』)
・熟達した腕があれば、人を殺傷するほどの礫が投げられそうでもある。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 22 清姫おりょう』)
・激しい羽音がして礫が落ちてくるように目の前に妖魔が降り立った。
(出典:小野不由美『十二国記 5 東の海神 西の滄海』)
・礫や丸太や火のついている棒の、それらの下にいるのであろうか?
(出典:国枝史郎『娘煙術師』)
・彼らは見る間に機械の上へ飛び上ると、礫や石炭を機械の間へ投げ込んだ。
(出典:横光利一『上海』)
・沼の上には翡翠が、時々水を掠めながら、礫を打つように飛んで行った。
(出典:芥川竜之介『素戔嗚尊』)
・ひっきりなしにつづく雨の礫が伯爵の顔を打っては、頬と髭をぬらした。
(出典:モーパッサン/新庄嘉章訳『女の一生』)