磊落
「豪放磊落」などのように使う「磊落」という言葉。
「磊落」は、音読みで「らいらく」と読みます。
「磊落」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「磊落」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
磊落の意味
「磊落」には次の意味があります。
・度量が広く、小事にこだわらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「豪放磊落な人」などのように四字熟語としても使われます。
「豪放」と「磊落」は、ほぼ同じ意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・磊落な口調で言っているが、どこかに油断ならぬものが感じられた。
(出典:井上靖 『崖 (下)』)
・「腹でも下したか」小会議室のドアを開けながら、武上はわざと磊落に言った。
(出典:宮部みゆき 『模倣犯 下』)
・慎吾が入って行くと、やあと磊落らしく笑って椅子を勧めた。
(出典:平岩弓枝 『鏨師』)
・それから気を取り直して磊落な声で命令した。
(出典:福永武彦 『風のかたみ』)
・五十ばかりの男で、磊落な態度である。
(出典:森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』)
類語
・鷹揚(おうよう)
意味:小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。おっとりとして上品なさま。
(出典:デジタル大辞泉)
・太っ腹(ふとっぱら)
意味:度量の大きいこと。大胆で、物事に動じないこと。また、そのさまや、その人。
(出典:デジタル大辞泉)
・寛容(かんよう)
意味:心が広くて、よく人の言動を受け入れること。他の罪や欠点などをきびしく責めないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・溶溶(ようよう)
意味:心の広々としたさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ラフ
意味:大まかなさま。(出典:デジタル大辞泉)