破顔一笑
「破顔一笑した」などのように使う「破顔一笑」という言葉。
「破顔一笑」は、音読みで「はがんいっしょう」と読みます。
「破顔一笑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「破顔一笑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
破顔一笑の意味
「破顔一笑」には次の意味があります。
・顔をほころばせてにっこりと笑うこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
「破顔一笑」は、喜びで自然と笑顔になるときに用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「何をなされておいでですかな」 やって来た忠左衛門が声をかけると、内蔵助は、いたずらを見つけられた子供のように破顔一笑した。(出典:池宮彰一郎『四十七人の刺客(下)』)
・午後のビールが心地よい気分をもたらし、破顔一笑、マリアを向かい側の席に座らせた。(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)2―3』)
・やがて妖精さんはにっこり破顔一笑し、落ち着いた口調でこう言いました。(出典:田中ロミオ『人類は衰退しました-2』)
・破顔一笑といいたいところだが、眼めだけが笑っていない。(出典:小林信彦『夢の砦』)
・ルイスはつぎつぎに注意を与え、生徒がうまくやってのけても、思いがけないことをしでかしても、破顔一笑する教官である。(出典:T・E・ロレンス/安引宏訳『砂漠の叛乱』)
類語
・笑顔(えみがお)
意味:笑いを浮かべた顔。笑い顔。えがお。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・微笑(びしょう)
意味:にっこりと笑うこと。声をたてずに、顔をくずして笑うこと。ほほえむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・破顔(はがん)
意味: 顔をやわらげて笑うこと。顔をほころばせること。ほほえむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・破顔微笑(はがんみしょう)
意味:仏が大衆に説法していたとき、捧げられた華を手にして拈(ねん)じたところ、大衆はその意を解さなかったが、摩訶迦葉だけはその意を解し顔をやわらげてほほえんだという故事。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・喜色満面(きしょくまんめん)
意味:顔いっぱいによろこぶ様子を表現すること。うれしさを顔全体にあらわすこと。(出典:四字熟語を知る辞典)