石炭
「石炭を掘る」などのように使う「石炭」という言葉。
「石炭」は、「せきたん」と読みます。
「石炭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「石炭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
石炭の意味
「石炭」には次の意味があります。
・植物が地層の中で炭化したものの総称。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
「石炭」をわかりやすく言うと「植物体が月日をかけて炭になったもの」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・石炭を電力に転換することだと思ったところが、新しい考えがでてきた。
(出典:ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』)
・杖の先端の大きな宝石が、緑色に燃える石炭の火に似た光を放っている。
(出典:リン・カーター『レムリアン・サーガ/ゾンガーシリーズ(全6巻) 3 邪神と闘うゾンガー』)
・赤い光が彼の目に当たり、二つの目は闇の中で燃える石炭のように光った。
(出典:イネス/池央耿訳『怒りの山』)
・その仕事をする人は、石炭の値段を、自分が思うとおりに決められます。
(出典:井田真木子『プロレス少女伝説』)
・こんな時には、この男の石炭のような無表情がたいへん便利なのである。間もなく廊下のドアがあく音がして、それにつづいて男の声。
(出典:横溝正史『幻の女』)
類語
・木炭(もくたん)
意味:木材を蒸し焼きにして得られる炭。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・炭(すみ)
意味:木などが焼けて黒く残ったもの。けしずみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・白炭(しろずみ)
意味:白灰色をした木炭の一種。(出典:日本大百科全書)
・消し炭(けしずみ)
意味:まきや炭の火を途中で消して作った軟質の炭。(出典:デジタル大辞泉)
・枝炭(えだずみ)
意味:茶道で、ツツジ・クヌギの小枝を焼いて作った細い炭。(出典:デジタル大辞泉)