矜持
「自ら矜持する」などのように使う「矜持」という言葉。
「矜持」は、音読みで「きょうじ」と読みます。
「矜持」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「矜持」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
矜持の意味
「矜持」には次の意味があります。
・自分の能力をすぐれたものとして、他に誇ること。尊大、荘重な態度をとること。自負。誇り。プライド。(出典:精選版 日本国語大辞典)
他人に自分の優れているところを誇ること、また、誇り自体を表す際に使用されます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それでも、武士としての矜持が、確認するのをやめさせてくれなかった。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・自分が持っていた戦う理由、矜持や自信、全てを打ち砕かれてしまった。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第3巻』)
・だが、おれも相手も、捨てたはずの士の矜持というやつを持っている。
(出典:峰隆一郎『人斬り弥介』)
・しかし、領主たる者もう少し矜持というものがあってもいいのではないか。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料XII』)
・それだけは、二十年以上もこの仕事をやってきた彼の矜持が許さなかった。
(出典:垣根涼介『ヒート アイランド』)
類語
・自尊心(じそんしん)
意味:自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。プライド。(出典:デジタル大辞泉)
・慢心(まんしん)
意味:おごりたかぶること。また、その心。まんじごころ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自賛(じさん)
意味:自分で自分の行為などをほめること。(出典:デジタル大辞泉)
・誇り(ほこり)
意味:誇ること。名誉に感じること。また、その心。(出典:デジタル大辞泉)
・自信(じしん)
意味:自分の能力や価値などを信じること。自分の行為や考え方を信じて疑わないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)