睦月
「睦月の夜は綺麗だ」などのように使う「睦月」という言葉。
「睦月」は、「むつき」と読みます。
「睦月」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「睦月」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
睦月の意味
「睦月」には次の意味があります。
・陰暦1月の異称。「むつびづき」「むつましづき」ともいう。(出典:日本大百科全書)
分かりやすくいうと、1月の事です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・「リィからだぞ」 伸ばした睦月の手の中に、袋はすっぽりと納まった。
(出典:あさのあつこ『ガールズ・ブルー』)
・それはまだ、ぎゃふんという言葉が古くなかった時代の、睦月中旬のことだった。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 1 第一話 絶刀・鉋』)
・良介は美良町の『睦月楼』の名を挙げて、そこで待つと言った。
(出典:菊地秀行『幽剣抄』)
・お孝とて浪速の娘、定吉のようなお店モンが睦月の中旬までどれほど忙しく立ち働かねばならないか良く心得ているはず。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 1) 定吉七は丁稚の番号』)
・金竜丸はその少し前、睦月の魚雷によって処分された。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・中納言は暮から睦月に掛けて、内裏に出仕したり、客を招いたり、また招かれて出掛けて行ったりすることが多くて、屋敷の中はその度ごとにざわめいたが、武士どもが警護に呼び出されて供につく時にも、次郎だけは呼び出されることはなかった。
(出典:福永武彦『風のかたみ』)
・睦月の空に雪が舞う。
(出典:香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常1』)
・暦が睦月から如月へと変わり、そろそろ梅の便りも聞かれようとするのに、藤助の行方は相変わらず知れなかった。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』)