着目
「動向に着目する」などのように使う「着目」という言葉。
「着目」は、音読みで「ちゃくもく」と読みます。
「着目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「着目」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
着目の意味
「着目」には次の意味があります。
・特に注意して見ること。目をつけること。また、目のつけどころ。着眼。(出典:デジタル大辞泉)
「溢れる才能に着目していた」というように、特段の注意を払うような場面で使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・これは貝殻が必ず一対だけしか合わないという特性に着目したゲームである。
(出典:藤村由加『人麻呂の暗号』)
・彼がこの主題に着目したことには積極的な価値があった。
(出典:宮本百合子『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』)
・かかる点に着目してここに既に近代的傾向を見ようとする学者もある。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
・時間と場所、そういう、もっと具体的なデータに着目した議論をすべき。
(出典:森博嗣『G 2 θは遊んでくれたよ』)
・行動と遺伝子との対応を考えるにはまずその部分に着目してみるべきだろう。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
・比較をして見るくらいならば、まずこの方面に着目すべきではなかったろうか。
(出典:柳田国男『海上の道』)
・こういう特権にメーカー自身が着目しないというのは間の抜けた話ではないかと思う。
(出典:坂口安吾『安吾新日本風土記』)
・然れどもゴンクウルは衆に先じて浮世絵に着目したる最初の一人たり。
(出典:永井荷風『江戸芸術論』)