眼福
「眼福な光景」などのように使う「眼福」という言葉。
「眼福」は、音読みで「がんぷく」と読みます。
「眼福」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「眼福」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
眼福の意味
「眼福」には次の意味があります。
・美しいもの、貴重なものが見られた幸運。(出典:大辞林 第三版)
「眼福」をわかりやすく言うと「目の保養になること」です。
例えば「美しい女性を見たとき」や「滅多に見れない美術品を見たとき」などに「眼福」といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれだけの量の作品を一度に見られるというのは眼福そのものである。
(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)
・藤兵衛の馴染みだという花魁花岡は、大層麗しくて眼福。
(出典:畠中恵『おまけのこ』)
・思いがけない眼福にめぐまれました。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・うるわしい女人は眼福じゃが、そなたの顔はあとで目が腐れてこよう。
(出典:五代ゆう『晴明鬼伝』)
・金色燦然とした聖像細密画の眼福を味わわせてもらった礼を述べ、三人はふたたび地階から一階の店舗に出た。
(出典:松本清張『赤い氷河期』)
類語
・鑑賞(かんしょう)
意味:芸術作品のよさを味わい楽しみ理解すること。 (出典:大辞林 第三版)
・観賞(かんしょう)
意味:美しいものを見て味わい心を楽しませること。 (出典:大辞林 第三版)
・嘆美(たんび)
意味:感心してほめること。(出典:デジタル大辞泉)
・称美(しょうび)
意味:見事であるとほめながら味わい楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・見惚れる(みほれる)
意味:うっとりと見入る。ほれぼれと見る。(出典:デジタル大辞泉)