真面目
「真面目さを発揮する」などのように使う「真面目」という言葉。
「真面目」は、「まじめ」と読みます。
「真面目」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「真面目」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
真面目の意味
「真面目」には次の二つの意味があります。
1 人や物事の本来のありさまや姿。真価。しんめんぼく。
2 うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
真面目の意味① 「人や物事の本来のありさまや姿。真価。しんめんぼく。」
「真面目」の一つ目の意味は「人や物事の本来のありさまや姿。真価。しんめんぼく。」です。
人や物の持つ隠された本当の価値や能力の事を言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・頭の中を遺憾いかんなく世の中へ敲たたきつけて始めて真面目になった気持になる。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)
・こちらへ来てからどう云うものかいやに人間が真面目になってね。
(出典:夏目漱石『倫敦消息』)
・けれどもすぐ自分の真面目な態度を認めて、室の中へ入って行った。
(出典:夏目漱石『行人』)
・自分には彼の態度が真面目なのか、また冗談なのか、少しも解らなかった。
(出典:夏目漱石『行人』)
類語
・真価(しんか)
意味:本当の値うち。物や人のもつ真の価値や能力。(出典:デジタル大辞泉)
・真実(しんじつ)
意味:うそ偽りのないこと。本当のこと。また、そのさま。まこと。(出典:デジタル大辞泉)
・正しい(ただしい)
意味:道理にかなっている。事実に合っている。正確である。(出典:デジタル大辞泉)
真面目の意味② 「うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。」
「真面目」の二つ目の意味は「うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。」です。
真面目は正直さ、公正さを持った人間の特徴のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あんな先生の言う事は真面目になって本気で聞いていられるものでない。(出典:兼常清佐『音楽界の迷信』)
・音楽をやめて真面目に仕事にかかるには、いつもしばらく時がかかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・彼らがどんなに真面目に約束をして私を安心させようとしても無駄だった。
(出典:ポー・エドガー・アラン『早すぎる埋葬』)
・その真面目な口から猿という言葉が突然出た時、みんなは一度に笑った。
(出典:夏目漱石『明暗』)
類語
・律儀(りちぎ)
意味:きわめて義理堅いこと。実直なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・正直(しょうじき)
意味:正しくて、うそや偽りのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・本気(ほんき)
意味:まじめな気持ち。真剣な気持ち。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・真剣(しんけん)
意味:まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。(出典:デジタル大辞泉)