看取る
「病院で祖父を看取る」などのように使う「看取る」という言葉。
「看取る」は、訓読みで「みとる」と読みます。
「看取る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「看取る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
看取るの意味
「看取る」には次の意味があります。
・病人の世話をする。看病する。また、その人の臨終に付き添う。(出典:デジタル大辞泉)
「見取る」とも書きます。人の病や死が、病院や介護施設に閉じ込められた現代社会にあって、「看取る」という経験は当たり前のものではなくなって来ています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ところが妹が専用の介護人となり、最期まで母を看取ってくれたのである。
(出典:林真理子『初夜』)
・第一俺には誰一人として最期を看取ってくれる家族がいない。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・正確に言うならそれだけの死者をおれが看取っている。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・啓一郎はこの男を診ておらず、香坂家の泉が看取ったという噂だけは耳にしていた。
(出典:宮部みゆき『孤宿の人 (下)』)
・なぜこんなに大勢の人間に看取られているのだ。
(出典:伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』)
類語
・見舞(みまい)
意味:病人や災難にあった人などを訪れて慰めたり、書面などで安否をたずねたりすること。また、その手紙や贈り物。(出典:デジタル大辞泉)
・介抱(かいほう)
意味:病人・けが人・酔っぱらいなどの世話をすること。看護。(出典:デジタル大辞泉)
・見届ける(みとどける)
意味:物事の成り行きをしっかりと最後まで見る。(出典:デジタル大辞泉)
・伽(とぎ)
意味:病人の世話をすること。看病。(出典:デジタル大辞泉)
・死に際(しにぎわ)
意味:まさに死のうとする時。死ぬまぎわ。いまわ。(出典:デジタル大辞泉)