省略
「詳しい説明は省略する」などのように使う「省略」という言葉。
「省略」は、音読みで「しょうりゃく」と読みます。
「省略」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「省略」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
省略の意味
「省略」には次の意味があります。
・簡単にするために一部を取り除くこと。せいりゃく。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「簡単にするために文章や手続きなどの一部を省くこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何かいいことでもあったのか、ごきげんようの挨拶も省略して話し始めた。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 29 薔薇の花かんむり』)
・あれはみなさんもご存知のことですから、ここでは省略いたしましょう。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』)
・要約を作るときには、ほとんどのエピソードは省略するしかないのだから。
(出典:石原千秋『ケータイ小説は文学か』)
・その時の会見の模様は省略する。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
・あの時代の出来事には、省略して説明するわけにはいかぬところがあった。
(出典:リルケ/星野慎一訳『マルテの手記』)
類語
・間引く(まびく)
意味:本来あるべきものを省く。(出典:デジタル大辞泉)
・前略(ぜんりゃく)
意味:文章の前の部分を省くこと。特に書簡で、時候の挨拶や相手の安否を問う文句などを省略する旨のことわりとして用いる語。前略御免。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・中略(ちゅうりゃく)
意味:中ほどを略すこと。特に、文章などの途中をはぶくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・後略(こうりゃく)
意味:文章のあとの部分を省くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・割愛(かつあい)
意味:惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。(出典:デジタル大辞泉)