相違
「事実と相違がある」などのように使う「相違」という言葉。
「相違」は、音読みで「そうい」と読みます。
「相違」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「相違」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
相違の意味
「相違」には次の意味があります。
・二つのものの間にちがいがあること。(出典:デジタル大辞泉)
「相違」の「相」は「たがいに」という意味を持つため、「相違」は2つのものを比較したときの違いを表現するときに使います。
また、「相違」はあきらかに一致しない場合や確実に違いがある場合に使われる言葉なので、単なる「違い」よりも強い意味合いを持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・年齢の相違もあるので二人の間には師弟といったような感覚も交っていた。
(出典:九鬼周造『かれいの贈物』)
・日本画と洋画との社会的地位の相違、かなりデリケートな立場にある。
(出典:小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』)
・それは確かに筋肉労働の世界に奴隷が生じた時よりも古いことに相違ない。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・お道にとっては、夫も大切には相違なかったが、娘はさらに可愛かった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・山窩の娘については、三津子さんもその秘密を知っていたに相違ありません。
(出典:岡本綺堂『探偵夜話』)
類語
・相異なる(あいことなる)
意味:互いに違っている。(出典:デジタル大辞泉)
・異なる(ことなる)
意味:違いがある。別である。(出典:デジタル大辞泉)
・違う(ちがう)
意味:相違する。一致しない。ちがう。(出典:デジタル大辞泉)
・差異(さい)
意味:他のものと異なる点。ものとものの違い。差。(出典:デジタル大辞泉)
・食い違う(くいちがう)
意味:物事や意見などがうまく一致しない。(出典:デジタル大辞泉)