相応しい
「賞に相応しい人間」などのように使う「相応しい」という言葉。
「相応しい」は、「ふさわしい」と読みます。
「相応しい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「相応しい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
相応しいの意味
「相応しい」には次の意味があります。
・似つかわしい。つり合っている。(出典:デジタル大辞泉)
「相応しい」をわかりやすく言うと「釣り合っていて適した状態である」という意味になります。
「相応しい」は、「釣り合う」を意味する動詞の「相応う(ふさう)」を形容詞化したものです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一番相応しいのは電車だろうが、生憎この辺りには駅らしい駅は無い。
(出典:西尾維新『ニンギョウがニンギョウ』)
・古参会員のすべてが、自分に最も相応しい場所へ帰って来たように見えた。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
・最も相応しい時に、話してくれるであろうことをコウは知っていたからだ。
(出典:児玉ヒロキ『イット2』)
・それがエンディングに相応しい言葉かどうか、彼には判断できなかった。
(出典:牧野修『ファントム・ケーブル』)
・ただ一つだけ、およそ相応しくないものを身につけているのが目についた。
(出典:笹沢左保『地獄を嗤う日光路』)
類語
・釣合う(つりあう)
意味:互いに相手にふさわしい。似合う。(出典:デジタル大辞泉)
・似つこらしい(につこらしい)
意味:似つかわしい。ふさわしい。(出典:デジタル大辞泉)
・適切(てきせつ)
意味:状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・適正(てきせい)
意味:適当で正しいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・妥当(だとう)
意味:順調な状態に帰着すること。おちつくこと。よくあてはまること。適切であること。また、そのさま。適当。(出典:精選版 日本国語大辞典)