目尻
「目尻に皺ができる」などのように使う「目尻」という言葉。
「目尻」は、訓読みで「めじり」と読みます。
「目尻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目尻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
目尻の意味
「目尻」には次の意味があります。
・目の耳側の方の端。まなじり。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「目尻」は「目の外側の端」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんな彼女も、かすかに目尻に溜まった涙までは隠しきれていなかった。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」』)
・そして海の水と似たようなしょっぱさが、目尻の下からあふれでていた。
(出典:高殿円『銃姫 2 The Lead in My Heart』)
・黒い穴だけの眼が吊り上がり、口はその目尻と同じ位置まで裂けている。
(出典:ベニー松山『隣り合わせの灰と青春』)
・目尻には小さな涙の玉が宿り、唇は血が滲むほどに噛み締められている。
(出典:九里史生『SAO-Web-0405-第七章2~転生II』)
・目尻が下がったように見えるのは、顔の皮膚が綾んできたからだろう。
(出典:東野圭吾『赤い指』)
類語
・目元(めもと)
意味:目のあたり。また、目の外見上の感じ。目つき。(出典:デジタル大辞泉)
・目頭(めがしら)
意味:目の、鼻に近い方の端。(出典:デジタル大辞泉)
・瞼(まぶた)
意味:眼球をおおって開いたり閉じたりする皮膚。(出典:デジタル大辞泉)
・目尻を下げる(めじりをさげる)
意味:満足して笑みをうかべる。怒りがおさまって表情をやわらげる。また、女に見とれたりおぼれたりする。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目頭が熱くなる(めがしらがあつくなる)
意味:深く感じて、目に涙が浮かんでくる。涙が出そうになる。(出典:精選版 日本国語大辞典)