目に余る
「彼の言動は目に余る」などのように使う「目に余る」という言葉。
「目に余る」は、訓読みで「めにあまる」と読みます。
「目に余る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目に余る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
目に余るの意味
「目に余る」には次の意味があります。
・程度がひどくて黙って見ていられないほどである。(出典:デジタル大辞泉)
「目に余る」をわかりやすく言うと、見過ごせないほど相手の状態や態度などが悪いことを言い表した慣用句です。
もともとは「数が多くて視界に収まらない」ことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・我々だとて内心では今のご改革が目に余るものだと感じている。
(出典:高橋克彦『だましゑ歌麿』)
・ 学校側もよほど目に余る行為がないかぎり、見て見ぬ振りをしている。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・それにしても、目に余るほど成績の落ちている支店が五か店もある。
(出典:山田智彦『銀行 男たちのサバイバル』)
・ちか子の疲れた顔が目に余ったのだろう、清水がコーヒーを持ってきてくれた。
(出典:宮部みゆき『クロスファイア下巻』)
・最近のお前の行動は目に余るものがある。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 04』)
類語
・甚だしい(はなはだしい)
意味:普通の度合いをはるかに超えている。(出典:デジタル大辞泉)
・とんでもない
意味:とほうもない。思いもかけない。意外である。もってのほかである。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・度を過ごす(どをすごす)
意味:適切な程度以上に物事をする。ふつうよりもやりすぎる。度を越す。(出典:デジタル大辞泉)
・無茶苦茶(むちゃくちゃ)
意味:まったく筋道のたたないこと。道理をかえりみないこと。また、そのさま。めちゃくちゃ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ひどい
意味:程度が非常に悪い。(出典:デジタル大辞泉)