監修
「専門書の監修をつとめる」などのように使う「監修」という言葉。
「監修」は、音読みで「かんしゅう」と読みます。
「監修」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「監修」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
監修の意味
「監修」には次の意味があります。
・著述・編集などを監督すること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「書物などを出版するにあたり、内容に問題がないかをチェックしたり著者にアドバイスしたりすること」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さらにわたしは、出版の監修を約束した。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』)
・なるほど、監修者がきちんとしたのか、とぼくは、自分になつかしさがこみあげてきた理由が分った。
(出典:青山南『ピーターとペーターの狭間で』)
・描写や様々な解釈に誤りがある場合はすべて私の責任ですが、この方々の懇切丁寧な監修のお陰で、物語を支える大切な根を育てることができました。
(出典:上橋菜穂子『鹿の王 下』)
・僕が監修者になって、妖怪の話なんかをしたのだが、話を終えると、客の中から、 「お前、えろなったもんやな」 と、声をかける者がいる。
(出典:水木しげる『ねぼけ人生』)
・ケーキ作りのレシピ本監修。
(出典:森絵都『風に舞いあがるビニールシート』)
類語
・監督(かんとく)
意味:取り締まったり、指図をしたりすること。また、その人や機関。(出典:デジタル大辞泉)
・管理(かんり)
意味:ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。(出典:デジタル大辞泉)
・責任者(せきにんしゃ)
意味:ある事柄について、その責任を負うべき人。(出典:デジタル大辞泉)
・統括(とうかつ)
意味:ばらばらのものを一つにまとめること。(出典:デジタル大辞泉)
・主幹(しゅかん)
意味:ある仕事を中心となって行いまとめていく人。(出典:デジタル大辞泉)