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還元とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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還元

「濃縮還元ジュース」などの言葉や、科学の分野で使われることのある「還元」という言葉。

読み方は「かんげん」です。

この記事では「還元」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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還元の意味

還元には次の2つの意味があります。

1 物事をもとの形・性質・状態などに戻すこと。
2 酸素の化合物から酸素を奪うこと。または、ある物質が水素と化合すること。一般的には、原子または原子団に電子を与えること。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

還元の意味①物事をもとの形・性質・状態などに戻すこと。

「還元」の一つ目の意味は「物事をもとの形・性質・状態などに戻すこと」です。
上述した「濃縮還元ジュース」などの言葉に使われる場合は、こちらの意味です。

「濃縮還元ジュース」は、果実や野菜の水分を抜き、保管した後、再び水分を加えて作ったジュースのことです。
この場合、「再び水分を加えること」が「還元」です。

このように、形などが変わったものを元に戻すことを還元といいます。

使い方・例文

・分析され抽象されたものが、再び具体的なものに還元されるのである。
(出典:戸坂潤『現代哲学講話』)

・社会の公共財産として、芸術作品が還元されていくということでもあります。
(出典:サン=テグジュペリ・アントワーヌ・ド『あのときの王子くん』)

還元の意味②酸素の化合物から酸素を奪うこと。または、ある物質が水素と化合すること。一般的には、原子または原子団に電子を与えること。

「還元」の二つ目の意味は「酸素の化合物から酸素を奪うこと。または、ある物質が水素と化合すること。一般的には、原子または原子団に電子を与えること。」です。
科学の勉強などで使用する場合は、こちらの意味です。

たとえば、酸化銅(CuO)が酸素(O)を失ったり、酸素(O₂)が水素(H₂)を得て水(H₂O)になるとき、それぞれ「酸化銅(CuO)が還元された」「酸素(O₂)が還元された」といいます。

化学反応の際に他の物質を還元するものを「還元剤」と呼ぶこともあります。

使い方・例文

・硫酸塩を炭素を還元剤として強熱すると、硫化物を生成する場合が多い。

・酸化銅が水素によって還元された。

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