盛り場
「盛り場の喧騒」などのように使う「盛り場」という言葉。
「盛り場」は、訓読みで「さかりば」と読みます。
「盛り場」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「盛り場」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
盛り場の意味
「盛り場」には次の意味があります。
・いつも人がたくさん集まっている場所。繁華街。(出典:デジタル大辞泉)
「盛り場」をわかりやすくいうと。たくさんの人がいて賑わっている場所という意味になります。お店などがあり人が集まっている街の中心地をあらわすこともある言葉です。
夜の時間帯に人がたくさんいる場所という意味で使われることもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大晦日に、ひとけのなくなった盛り場をうろつくのが、彼は好きだった。
(出典:小林信彦『夢の砦』)
・東京の盛り場を歩いていると、修学旅行のバスを見かけることがある。
(出典:向田邦子『無名仮名人名簿』)
・戸外はすっかり夜の色に塗り包まれている。盛り場を避け、ビルに挟まれた暗い道を選んで、吉井の会社へ急いだ。
(出典:夏樹静子『女検事 霞夕子 螺旋階段をおりる男』)
・盛り場で視線をあわせず避けて通りたいと思うような、危険な顔に。
(出典:宮部みゆき『レベル7』)
・それも昭和三十年代に入ってから十五年で日本一の盛り場になっている。
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)
類語
・歓楽街(かんらくがい)
意味:興行場や飲食店等多くの享楽施設のあるにぎやかな区域。さかり場。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ネオン街(ねおんがい)
意味:ネオンサインを掲げる酒場や遊戯場などが多く建ち並ぶ区画。夜に人通りが多くなる歓楽街。(出典:デジタル大辞泉)
・繁華街(はんかがい)
意味:町の中で、特に商店や飲食店が集中していてにぎやかな通り。さかりば。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不夜城(ふやじょう)
意味:夜も一面に灯火・ネオンなどがともって昼のように明るくにぎわっている場所。特に、歓楽街。(出典:デジタル大辞泉)
・夜の町・夜の街(よるのまち)
意味:夜間の町。また、夜間営業が主体の飲食店などが多い繁華街。(出典:デジタル大辞泉)