皆無
「皆無だった」などのように使う「皆無」という言葉。
「皆無」は、音読みで「かいむ」と読みます。
「皆無」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「皆無」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
皆無の意味
「皆無」には次の意味があります。
・全く存在しないこと。全然ないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「皆無」を分かりやすくいうと「姿、形も何もない。ある可能性も0%」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・東京で彼女の姓を正確に発音する人間など皆無の経験だったに違いない。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
・これは動機の存在が皆無だった時点に比べて、一歩の進展にちがいない。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・この部屋に他人がたずねてくるのは皆無に近いらしいと、範子は思った。
(出典:小川勝己『葬列』)
・これと同じような事例は、今の世界でも決して皆無とはいえませんよ。
(出典:海音寺潮五郎『さむらいの本懐』)
・あいつが自分から消えた以上、あいつを探し出せる可能性は皆無だろう。
(出典:奈須きのこ『月姫 黎明の月(アルクェイド・グッドエンド)』)
類語
・絶無(ぜつむ)
意味:まったくないこと。少しもないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空空漠漠(くうくうばくばく)
意味: 広々として限りがないさま。また、ぼんやりとして、とらえどころがないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空虚(くうきょ)
意味:何もないこと。から。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・もぬけの殻(もぬけのから)
意味: 魂の抜け去った体。(出典:デジタル大辞泉)
・空疎(くうそ)
意味:しっかりした内容がなく、見せかけだけであること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)