白痴
「白痴の子供」などのように使う「白痴」という言葉。
「白痴」は、音読みで「はくち」と読みます。
「白痴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「白痴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
白痴の意味
「白痴」には次の意味があります。
・精神遅滞の重度のもの。(出典:デジタル大辞泉)
精神遅滞とは、知能の発達が平均水準以下で、社会的な適応行動に障害がある状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それではあの白痴の子も思ったほど大きくなっているわけではあるまい。
(出典:有島武郎『或る女』)
・この白痴美人を誘惑しなかったと言っても、誰が信じてくれるだろうか?
(出典:ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス1~カメレオンの呪文~』)
・先生は自分が白痴になりたくなかったので、彼を神童と言うことにした。
(出典:竹内浩三『愚の旗』)
・彼は、歴史的発展や歴史的目的について何の観念も持たぬ白痴に過ぎぬ。
(出典:小林秀雄『考えるヒント』)
・だれもがこれまで蟇目のことを、口のきけない白痴だと信じていたのだ。
(出典:山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』)
類語
・鈍才(どんさい)
意味:頭のはたらきがにぶいこと。愚鈍な才能。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愚物(ぐぶつ)
意味:おろかもの。ばかもの。愚者。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愚人(ぐじん)
意味:愚かな人。愚者。ぐにん。(出典:デジタル大辞泉)
・朴念仁(ぼくねんじん)
意味:無口で愛想のない人。また、がんこで物の道理のわからない人。わからずや。(出典:デジタル大辞泉)
・無分別(むふんべつ)
意味:分別がないこと。思慮がなく軽率なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)