痩身
「頼りない痩身の男」などのように使う「痩身」という言葉。
「痩身」は、音読みで「そうしん」と読みます。
「痩身」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「痩身」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
痩身の意味
「痩身」には次の意味があります。
・やせたからだ。痩躯(そうく)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ネガティブな意味だけではなく、「痩せて引き締まった身体」という意味でも使います。
美容目的でやせることを「痩身術」と言ったりします。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は車を出すことも忘れて、痩身の男の横顔を食い入るように見ていた。
(出典:原尞『私が殺した少女』)
・そこには背広を着た痩身の男が、照れ臭そうな笑みとともに映っている。
(出典:伊坂幸太郎『死神の精度』)
・秘書役ででもあろうか、痩身でやや神経質そうな三〇代前半の青年である。
(出典:田中芳樹『タイタニア2-暴風編』)
・ただし、その痩身には一本強い筋金がとおっているような強靭さがある。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル16] 横溝正史 「悪魔の百唇譜」 v0.9』)
・痩身のミラノ人聖職者は、苦々しげな表情を浮かべながらも首を振った。
(出典:三雲岳斗『聖遺の天使』)
類語
・痩躯(そうく)
意味:やせたからだ。痩身。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・瘦せ細る(やせほそる)
意味:やせて細くなる。(出典:デジタル大辞泉)
・痩ける(こける)
意味:肉が落ちてやせ細る。(出典:デジタル大辞泉)
・痩せる(やせる)
意味:肉が落ち、からだが細くなる。(出典:デジタル大辞泉)
・細い(ほそい)
意味:棒状のものの径が小さい。周囲が小さい。また、肢体などがやせている。(出典:デジタル大辞泉)