痛感
「愚かだったと痛感する」などのように使う「痛感」という言葉。
「痛感」は、音読みで「つうかん」と読みます。
「痛感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「痛感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
痛感の意味
「痛感」には次の意味があります。
・強く心に感じること。身にしみて深く感じること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
身に染みて強く感じることを意味します。
特に、あることをきっかけにして強く心に感じるようになる場合に使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのうちに赤ん坊が生れたりして、なにかと電話の必要を痛感してきた。
(出典:北杜夫『マンボウぼうえんきょう』)
・とにかく自分が生きているということを非常に痛感したわけであります。
(出典:倉田百三『生活と一枚の宗教』)
・いわゆる言語を獲得する以前の人類の気持ちを痛感することとなったのだ。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 5 偽物語(下)』)
・まるで日本国および田丸家を彼が代表して、責任を痛感しているように。
(出典:丸谷才一『女ざかり』)
・かれは近ごろ新しい音楽の歌詞や旋律が覚えられないのを痛感している。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 13 竜の挑戦〔上〕』)
類語
・実感(じっかん)
意味:現実の物事から得る感じ。また、実際に接しているような感じ。心の底からでた真実の感情。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・抱く(いだく)
意味:ある考えや感情をもつ。(出典:デジタル大辞泉)
・思う(おもう)
意味:ある感じを心にもつ。感じる。(出典:デジタル大辞泉)
・感ずる(かんずる)
意味:心の中にある種の気持ちを持つ。(出典:デジタル大辞泉)
・直覚(ちょっかく)
意味:推理や考察によらずに瞬間的に物事の本質をさとること。直観。(出典:デジタル大辞泉)