痛恨
「痛恨の一撃」などのように使う「痛恨」という言葉。
「痛恨」は、音読みで「つうこん」と読みます。
「痛恨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「痛恨」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
痛恨の意味
「痛恨」には次の意味があります。
・ひどく残念がること。たいへんうらみに思うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「痛恨」という言葉をわかりやすく言うと、「痛いほど悔やまれること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これはまことに痛恨きわまりないことで、私たちも大いに彼に同情した。
(出典:なだいなだ『クレージイ・ドクターの回想』)
・母に大佐になった姿を見せられなかったのが彼の痛恨事であった。
(出典:柏原兵三『徳山道助の帰郷』)
・彼はあとでそのことを知って、その敵をあくまで追わなかったことを痛恨した。
(出典:山田風太郎『叛旗兵』)
・ただ黙って長安を見上げている眼に、無限の同情と痛恨の色があった。
(出典:山田風太郎『銀河忍法帖』)
・彼はあの九月八日の痛恨に満ちた日のことを必死になって想い起した。
(出典:木村裕主『ムッソリーニを逮捕せよ』)
類語
・残念(ざんねん)
意味:悔しく思うこと。また、そのさま。無念。(出典:デジタル大辞泉)
・心残り(こころのこり)
意味:悔しく思うこと。また、そのさま。無念。(出典:デジタル大辞泉)
・悔やむ(くやむ)
意味:失敗したことや、十分にできなかったことなどを、あとから残念に思う。(出典:デジタル大辞泉)
・遺憾(いかん)
意味:期待したようにならず、心残りであること。残念に思うこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・後悔(こうかい)
意味:自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。(出典:デジタル大辞泉)