疎ましい
「泣き声が疎ましい」などのように使う「疎ましい」という言葉。
「疎ましい」は、訓読みで「うとましい」と読みます。
「疎ましい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「疎ましい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
疎ましいの意味
「疎ましい」には次の意味があります。
・いやな感じがして避けたい。いとわしい。(出典:大辞林 第三版)
「疎ましい」をわかりやすく言うと「対象に好感が持てないため、遠ざけていたい」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それまで親しかった子たちも、どこか僕を疎ましく思っているようだった。
(出典:乙一『死にぞこないの青』)
・ユミはそんな錦蔵が疎ましくもあったが、僅かな哀れみも抱いてはいた。
(出典:岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』)
・それにひきずられるように昭夫も老いた母親を疎ましく思うようになった。
(出典:東野圭吾『赤い指』)
・どんなに気安い相手でも、それがたとえ親でも恋人でも、時間が経つにつれて疎ましくなる。
(出典:小野不由美『十二国記 魔性の子』)
・屋敷に来るシャーレイのことを本気で疎ましく思った時期もある。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
類語
・鬱陶しい(うっとうしい)
意味:邪魔になってうるさい。煩わしい。(出典:デジタル大辞泉)
・忌まわしい(いまわしい)
意味:いとわしい。いやな感じだ。 (出典:大辞林 第三版)
・厭わしい(いとわしい)
意味:嫌だ。不愉快だ。煩わしい。(出典:大辞林 第三版)
・気疎い(きょうとい)
意味:いとわしい。気にそまない。うとましい。(出典:大辞林 第三版)
・不愉快(ふゆかい)
意味:愉快でないこと。いやな気分になること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)