異質
「彼の存在は異質だ」などのように使う「異質」という言葉。
「異質」は、音読みで「いしつ」と読みます。
「異質」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異質」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
異質の意味
「異質」には次の意味があります。
・性質の違うさま。また、その性質。(出典:デジタル大辞泉)
「異質」をわかりやすく言うと「性質が他と違っていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここに似た異質な空気をかつて一度経験したような記憶に行き当たった。
(出典:鈴木光司『ループ』)
・きみもすでに見たように、きみたちの科学とわれわれの科学とは異質だ。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ1) 銀河パトロール隊』)
・要するに二つ以上の異質な型があるのではないか、ということなのです。
(出典:竹内好『近代の超克』)
・正直いってそれは、ぼくたち訓練された兵士の心理とは、異質であった。
(出典:眉村卓『不定期エスパー6』)
・二つの全く異質なものが、雪に包まれて、息をひそめている感じだった。
(出典:井上靖『あすなろ物語』)
類語
・異種(いしゅ)
意味:違った種類。(出典:デジタル大辞泉)
・別種(べっしゅ)
意味:別の種類。それとは違った他の種類。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・相違(そうい)
意味:二つのものの間にちがいがあること。(出典:デジタル大辞泉)
・差異(さい)
意味:他のものと異なる点。ものとものの違い。差。(出典:デジタル大辞泉)
・誤差(ごさ)
意味:食い違い。違い。(出典:デジタル大辞泉)