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ドン・ファンとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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ドン・ファン

「平成のドン・ファン」などのように使う「ドン・ファン」という言葉。

「ドン・ファン」は、スペイン語で「Don Juan」と表記し、日本語では「ドンファン」あるいは「ドン・フワン」と表記される場合もあります。

「ドン・ファン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「ドン・ファン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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ドン・ファンの意味

「ドン・ファン」には次の意味があります。

好色放蕩(ほうとう)の伝説上の人物。転じて漁色家の代名詞になった。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

スペインの伝説上の人物で、美男の女たらしの男性のことです。
愛の遍歴者として多くの文学作品に登場することで知られています。
そこから転じて、次々と女性を漁りまわるような男性の代名詞として用いられるようになりました。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

ドンファンを気取った女漁りは、疑いようのない事実だった。
(出典:永瀬隼介『サイレント・ボーダー』)

・この男は一種のドンファンで、女性の信用を得ることにかけては珍しい才能を持っていた。
(出典:クロフツ/長谷川修二訳『フレンチ警部最大の事件』)

・おなじ男性として、彼は豪輔のドンファン気取りが気にさわっていた。
(出典:鮎川哲也『朱の絶筆』)

・あんなドンファンのような男に惚れちゃいけないって随分忠告したんだけど、まるで人の言うこと聞かないからこんな目に遇ったんだって、彼女もの凄くおカンムリよ。
(出典:平岩弓枝『黒い扇』)

・一方、ドンファンといいましょうか、一生女と縁の切れない男、いろいろな女と関係していく男の可能性を描こうとした点において「源氏」にヒントを得たと思われる西鶴の「好色一代男」は、「源氏」の元禄版であるかというと、やはり全然違ったものだといわなければなりません。
(出典:円地文子『源氏物語私見』)

類語

好色漢(こうしょくかん)
意味:色事の好きな男。(出典:デジタル大辞泉)

色事師(いろごとし)
意味:情事にたくみな男。女たらし。恋知り。色師。(出典:精選版 日本国語大辞典)

色魔(しきま)
意味:色欲を満足させるために、次から次へと女性をだまし、もてあそぶ男。女たらし。(出典:デジタル大辞泉)

世之介(よのすけ)
意味:井原西鶴の浮世草子「好色一代男」の主人公の名。色男、また、好色な男の代名詞とされる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

カサノバ(casanova)
意味:ジョバンニ・ヤコポ・カサノバ(Giovanni Jacopo Casanova。一七二五~九八)。ベネチアに生まれ、ヨーロッパ各地を二〇年近く放浪し、様々な身分を演じながら各国の宮廷と社交界を渡り歩く。晩年に著した『回想録』は、もっぱら漁色と冒険に費やされた生涯を詳細に物語っており、あまたの情事の記述はかなり疑問視されているが、彼の名は「女たらし」の意で定着した。(出典:とっさの日本語便利帳)

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