畏怖
「畏怖の念を抱く」などのように使う「畏怖」という言葉。
「畏怖」は、音読みで「いふ」と読みます。
「畏怖」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「畏怖」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
畏怖の意味
「畏怖」には次の意味があります。
・おそれおののくこと。(出典:デジタル大辞泉)
「おののく」は「恐怖などで体が震える」という意味です。
「畏怖」は、神や自然などの圧倒的な力に対する恐れを意味することが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・恐怖と畏怖はよく似てはいるが、畏怖には、神の存在がかかわってくる。
(出典:坂東眞砂子『身辺怪記』)
・その能力が彼から死体に対する畏怖の念を奪い去ってしまったのだろう。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻 赤い瞳は知っている (角川文庫)』)
・闇夜の魔人と畏怖され続けた吸血鬼も、この獣人の前では赤子の如くだ。
(出典:安井健太郎『ラグナロク 第01巻 黒き獣』)
・藍原組がこの界隈で畏怖の対象となっていることを、改めて感じさせた。
(出典:初野晴『漆黒の王子』)
・撤退者たちが、畏怖の眼差しで見つめる中を、二人は家の方へ向かった。
(出典:菊地秀行『グッバイ万智子』)
類語
・尊信(そんしん)
意味:尊び信頼すること。また、尊んで信仰すること。(出典:デジタル大辞泉)
・敬畏(けいい)
意味:うやまい、おそれること。心からうやまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・崇敬(すうけい)
意味:あがめうやまうこと。尊崇。(出典:デジタル大辞泉)
・怖める(おめる)
意味:気後れする。恐れる。臆(おく)する。(出典:デジタル大辞泉)
・恐怖(きょうふ)
意味:おそれること。こわいと思うこと。また、その気持ち。(出典:デジタル大辞泉)