界隈
「銀座界隈」などのように使う「界隈」という言葉。
「界隈」は、音読みで「かいわい」と読みます。
「界隈」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「界隈」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
界隈の意味
「界隈」には次の意味があります。
・そのあたりの地域。近所。付近。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「界隈」をわかりやすく言うと「そのあたり一帯」という意味です。
SNSなどでは、若年層を中心に「同じ趣味や目的をもつ、その一帯の人たち」という意味で用いられることもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はその界隈の家やアパートや宿屋の戸締りを受けもっているのである。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
・三人の魔僧がまだ奈良界隈を狂奔していることは、十分かんがえられる。
(出典:山田風太郎『忍法帖3 伊賀忍法帖』)
・想う相手は一人だけだとしても、界隈の者には区別はつかぬのだろう。
(出典:岩井志麻子『黒焦げ美人』)
・心なしか、岩倉の空気は大学のある百万遍界隈よりも、涼しい気がした。
(出典:万城目学『鴨川ホルモー』)
・少なくとも、私の関係する界隈では、そういう話は下りてきていません。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 05 目明し編』)
類語
・近辺(きんぺん)
意味:近いところ。近傍。近所。付近。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・近隣(きんりん)
意味:隣り合ったごく近いあたり。(出典:デジタル大辞泉)
・仲間内(なかまうち)
意味:仲間のあいだ。仲間の者どうし。(出典:デジタル大辞泉)
・地域(ちいき)
意味:区切られたある範囲の土地。(出典:大辞林 第三版)
・ゾーン
意味:地帯。区域。範囲。(出典:デジタル大辞泉)