甲斐性
「甲斐性がない」などのように使う「甲斐性」という言葉。
「甲斐性」は、音読みで「かいしょう」と読みます。
「甲斐性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「甲斐性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
甲斐性の意味
「甲斐性」には次の意味があります。
・物事をやり遂げようとする気力、根性。また、働きがあって頼もしい気性。多く、経済的な生活能力をいう。かいしょ。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「頼りがいがあってしっかりしていること」という意味です。
特に「稼ぎがよく、生活力があること」という意味で使うことが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大郎さんはわたくしも知っておりますが、なかなか甲斐性のある人です。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(二)』)
・将来店を持ちたいというような夢も甲斐性もあるわけではなかった。
(出典:唯川恵『不運な女神』)
・子供のふたりくらい、面倒を見られる甲斐性はあるつもりだよ。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 8 傾物語』)
・若い女と、味な間柄になるほど、甲斐性のある人物には見えなかった。
(出典:藤沢周平『喜多川歌麿女絵草紙』)
・僕にさくらの苦境を救ってやるだけの甲斐性がないことが惨めだっただけだ。
(出典:楡周平『フェイク』)
類語
・器量(きりょう)
意味:ある事をするのにふさわしい能力や人徳。(出典:デジタル大辞泉)
・才能(さいのう)
意味:物事を巧みになしうる生まれつきの能力。才知の働き。(出典:デジタル大辞泉)
・スキル
意味:手腕、技量。特に、訓練によって得られた特殊な技能や技術。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・技量(ぎりょう)
意味:ある物事を行う能力。腕前。手並み。(出典:デジタル大辞泉)
・実力(じつりょく)
意味:実際に備えている能力。本当の力量。(出典:デジタル大辞泉)