田園
「田園がひろがる」などのように使う「田園」という言葉。
「田園」は、音読みで「でんえん」と読みます。
「田園」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「田園」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
田園の意味
「田園」には次の意味があります。
・田と園(その)。田畑。また、田畑のある地方。いなか。(出典:デジタル大辞泉)
「田園」をわかりやすく言うと「田んぼや畑」という意味です。
「園」は「野菜や果樹を植える畑」という意味を持ちます。
「田園風景」で「田んぼや畑のある風景」というような意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分の住んでいる街が、ほんの少し前まで田園と竹林に覆われていたとは。
(出典:山本弘『審判の日』)
・壁にかかっている十数枚の絵も、よく見るとすべてがインドの田園風景。
(出典:足立倫行『アジア海道紀行』)
・不幸な農民の首とともに、シンドゥラの田園の平和も失われたのである。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記9』)
・此の問題を決定するまでに、自分はどこか静かな田園に考え場所を求める。
(出典:宮本百合子『日記・書簡』)
・見れば、長安からの田園の中の道を、馬を急がせてやってくる者がいた。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四』)
類語
・山村(さんそん)
意味:山の中にある村。山間の村。山辺の村。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・村里(むらざと)
意味:田舎で、人家の寄り集まっている所。(出典:デジタル大辞泉)
・辺境(へんきょう)
意味:中央から遠く離れた地帯。(出典:デジタル大辞泉)
・郊外(こうがい)
意味:都市に隣接した地域。市街地周辺の田園地帯。(出典:デジタル大辞泉)
・在郷(ざいごう)
意味:都会から離れた地方。(出典:デジタル大辞泉)