用件
「大事な用件」などのように使う「用件」という言葉。
「用件」は、音読みで「ようけん」と読みます。
「用件」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「用件」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
用件の意味
「用件」には次の意味があります。
・なすべき仕事。また、伝えるべき事柄。用事。(出典:デジタル大辞泉)
やらなければいけない仕事や、伝えなければいけないことを意味します。
同音異義語の「要件(ようけん)」は「必要な条件」を意味する別の言葉なので、混同しないようにしましょう。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・女の裸に気を取られて、まだ用件を告げてなかったことに思い至った。
(出典:坂東眞砂子『旅涯ての地(上)』)
・ぼくのまったく個人的な用件でこっちへやって来ているんだよ。
(出典:ハインライン『夏への扉』)
・その人はある朝私のところへきて、いきなり用件を切りだしてきました。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 入院患者』)
・このままでは半年前を再現しかねないんで、用件のみを口にしなければ。
(出典:奈須きのこ『Fate/hollow ataraxia 本編のみ ver1.00ルビあり』)
・あの男が持って来る用件と言えば、取るに足らぬものばかりなんだよ。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(上)』)
・ちょっと場所を移動しなくてはいけない用件なので、明日にしておきましょう。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 2 魔王来臨』)
・「どういった御用件でしょうか」青江は頬が少し強張っているのを感じていた。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・「失礼ですが、どのようなご用件でしょうか」と男は探るように言った。
(出典:重松清『疾走(下)』)