生きがい
「私の生きがい」などのように使う「生きがい」という言葉。
「生きがい」は、訓読みで「いきがい」と読みます。
「生きがい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「生きがい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
生きがいの意味
「生きがい」には次の意味があります。
・人生の意味や価値など、人の生を鼓舞し、その人の生を根拠づけるものを広く指す。(出典:世界大百科事典 第2版)
心身健康で生きるため、そして幸福を感じ続けるための、自分自身の支えとなるものや行動、思想のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・その人なりの生きがいということの出てくる元も、そこにあるわけです。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・たとえそのために、君の人生が生きがいのないようなものになってもだ。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・次々に皆かわいい宮様を夫人はお世話することに生きがいを覚えていた。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・むしろぼくはこのつかの間の緊張感に生きがいさえ感じていたのである。
(出典:椎名誠『新橋烏森口青春篇』)
・そして彼らにとって、戦争は、善悪を超えた生きがいとさえなっている。
(出典:つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』)
・自分の生きがいと思っていた、ただひとりの男に棄てられたのだから。
(出典:ゲーテ/井上正蔵訳『若きウェルテルの悩み』)
・島には生きがいがなく、変化がなく、まさに半分死んだも同様の日々。
(出典:星新一『殿さまの日』)
・やはり動きたくない最大の理由は、老後に向けての生きがいの問題だ。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)