甘受
「運命を甘受する」などのように使う「甘受」という言葉。
「甘受」は、音読みで「かんじゅ」と読みます。
「甘受」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「甘受」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
甘受の意味
「甘受」には次の意味があります。
・やむをえないものとしてあまんじて受け入れること。(出典:デジタル大辞泉)
「甘受」は自分の本意ではない状況や結果、物事を受け入れる場面などで使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・運命を甘受することではなくして、それに挑戦してゆくことなのである。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・それまでは、相手が自分に加え得るあらゆる懲罰を甘受するのであった。
(出典:ロンドン/山本政喜訳『白い牙』)
・しかし一方、他の証拠によって判断されることを甘受せねばならぬ。
(出典:大岡昇平『ながい旅』)
・それは、ある時期にあっては、戦う者にとっては、死の無条件甘受なのだ。
(出典:船木亨『メルロ=ポンティ入門』)
・べつに怠けたっていいが、それならその結果は甘受しなければならない。
(出典:養老孟司『無思想の発見』)
類語
・服従(ふくじゅう)
意味:他の意志や命令に従うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・譲歩(じょうほ)
意味:自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・折り合い(おりあい)
意味:折り合うこと。譲り合って解決すること。(出典:デジタル大辞泉)
・我慢(がまん)
意味:耐え忍ぶこと。こらえること。(出典:デジタル大辞泉)
・忍従(にんじゅう)
意味:がまんして従うこと。(出典:デジタル大辞泉)