玉石混淆
「沢山あるが、玉石混淆である」などのように使う「玉石混淆」という言葉。
「玉石混淆」は、音読みで「ぎょくせきこんこう」と読みます。
「玉石混淆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「玉石混淆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
玉石混淆の意味
「玉石混淆」には次の意味があります。
・良いものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「玉」は「すぐれたもの」、「石」は「つまらないもの」を意味します。
「淆」は常用漢字を用いて「交」と表すこともあります。
「玉石混合」とするのは誤りです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・玉石混淆ですから、その中からしかるべき人を選んでください。
(出典:佐々木邦『苦心の学友』)
・山から掘り出して切り欠いたままの石を、文字通りの玉石混淆で送ってくる。
(出典:小野不由美『十二国記 9 黄昏の岸 暁の天』)
・テレビでやる昔の映画は、玉石混淆もはなはだしい。
(出典:田辺聖子『ヨーロッパ横丁たべあるき』)
・今思い返してみても玉石混淆の教師陣だった。
(出典:阿刀田高『まじめ半分』)
・革命グループとはいっても、彼の眼からみると、おれたちはまったく玉石混淆だった。
(出典:辻邦生『北の岬』)
類語
・味噌も糞も一緒(みそもくそもいっしょ)
意味:善悪・優劣・清濁など、性質がまるで異なるものを区別しようとせず、いっしょくたにすること。(出典:ことわざを知る辞典)
・混同(こんどう)
意味:区別しなければならないものを同一のものとして扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・ピンキリ
意味:最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ごった煮(ごったに)
意味:いろいろな材料を混ぜ入れて煮ること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・雑居(ざっきょ)
意味:種々のものが1か所に入りまじって存在すること。(出典:デジタル大辞泉)