玉石混交
「玉石混交の組織」などのように使う「玉石混交」という言葉。
「玉石混交」は、音読みで「ぎょくせきこんこう」と読みます。
「玉石混交」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「玉石混交」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
玉石混交の意味
「玉石混交」には次の意味があります。
・良いものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
1つの組織やまとまりに価値のあるものと価値のないものが入り混じっている様子を表します。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・玉石混交とはよくいったものだが、こうなると物の価値などわからなくなる。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料XII』)
・玉石混交で大量の女性作家が輩出した。
(出典:アン・マキャフリー『恐竜惑星シリーズ(全2巻) 1 惑星アイリータ調査隊』)
・二軍とは、玉石混交の中から玉をより分ける場所であり、より分けた玉を一応の型に削るところであって、その玉を磨くのは一軍なのである。
(出典:牧野茂『巨人軍かく勝てり V9達成の秘密』)
・末の小屋でさえ、玉石混交とは云えいつでも新作がかかり、映画は暇潰しと云うより、確乎り民衆娯楽の王座の地位を獲得した。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・そうではなく、マンガでも難しそうな本でも、何でも玉石混交で手当たりしだいに読んでいくうちに、こどもは自分の知識や好みで本を選び、自分にとっての玉と石を見分け始めるものだ。
(出典:赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』)
類語
・ 混沌(こんとん)
意味:すべてが入りまじって区別がつかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ 混在(こんざい)
意味:いりまじること。まじりあって存在すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ 紅一点(こういってん)
意味:多くの同じような物の中で、一つだけ異彩をはなつもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ 鶏群の一鶴(けいぐんのいっけい)
意味:凡人の中に、すぐれている人が一人だけまじっているたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・掃きだめに鶴(はきだめにつる)
意味:つまらない所に、そこに似合わぬすぐれたものや美しいものがあることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)