猫も杓子も
「猫も杓子も行く」などのように使う「猫も杓子も」という言葉。
「猫も杓子も」は、訓読みで「ねこ」音読みで「しゃくし」と読みます。
「猫も杓子も」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「猫も杓子も」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
猫も杓子もの意味
「猫も杓子も」には次の意味があります。
・だれもかれも。なにもかも。(出典:デジタル大辞泉)
「猫も杓子も」をわかりやすく言うと「みんな」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まず承知しておいていただきたいのだが、この町では猫も杓子もみんな狩猟家なのだ。
(出典:ドーデ/辻昶・庄司和子訳『タルタラン・ド・タラスコンの大冒険』)
・貴族の名がついている者は猫も杓子も追放される。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・しかしまた、われわれが思っている以上に、猫も杓子も同じ問題に関心を抱いているとは限らないのだ。
(出典:織田作之助『土曜夫人』)
・猫も杓子も自分の利益のことばかり考えている。
・疫病で猫も杓子も憂鬱だった。
類語
・万人(ばんにん)
意味:すべての人。ばんにん。(出典:デジタル大辞泉)
・女子衆(おなごしゅう)
意味:女たち。おなごしゅ。おなごし。(出典:デジタル大辞泉)
・男衆(おとこしゅう)
意味:男の人たち。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衆人(しゅうじん)
意味:大勢の人。(出典:デジタル大辞泉)
・烏合の衆(うごうのしゅう)
意味:カラスがたくさん集まってがやがやと騒ぐだけのように、ただ数ばかり多い群衆。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))