猛威
「台風が猛威をふるう」などのように使う「猛威」という言葉。
「猛威」は、音読みで「もうい」と読みます。
「猛威」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「猛威」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
猛威の意味
「猛威」には次の意味があります。
・すさまじい威力。猛烈な勢い。(出典:デジタル大辞泉)
漢字の通り「猛烈な威力」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・かつて経験したこともない猛威のために、一瞬のあいだ目がくらんだ。
(出典:ハーラン・エリスン『ステンレス・スチール・ラット シリーズ(全5巻) 2 ステンレス・スチール・ラットの復讐』)
・約三〇〇年間にわたって、ヨーロッパに猛威をふるった魔女狩りの嵐。
(出典:桐生操『美しき拷問の本』)
・ペストは翌九三年にも猛威をふるい、九四年に入ってようやく終熄した。
(出典:シェイクスピア/三神勲訳『マクベス』)
・このような大自然の猛威の下で戦争することは、どれほど困難であろうか。
(出典:高木俊朗『インパール』)
・余りな戦車の猛威に、中隊長は壕の縁に座った儘指揮して居られました。
(出典:五味川純平『ノモンハン(下)』)
類語
・激烈(げきれつ)
意味:きわめてはげしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・獰猛(どうもう)
意味:性質が荒く乱暴であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・暴威(ぼうい)
意味:あらあらしい威力。乱暴な威勢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・狂暴(きょうぼう)
意味:狂ったようにあばれること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・荒れ狂う(あれくるう)
意味:狂ったようにひどく暴れる。(出典:デジタル大辞泉)