独断
「独断専行」などのように使う「独断」という言葉。
「独断」は、音読みで「どくだん」と読みます。
「独断」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「独断」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
独断の意味
「独断」には次の意味があります。
・自分ひとりで物事を決断すること。また、その決断。(出典:デジタル大辞泉)
漢字の通り「独りで判断すること」という意味の二字熟語です。
特に「深く考えずに独りで自分勝手な判断を下すこと」という悪い意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・社長であるわたしの独断による失敗で、全責任はわたしにあります。
(出典:高杉良『勇気凜々』)
・二人が知らないところで、独断で書きやがったに違いない。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第4巻』)
・二人を前に独断することは、二人に対する裏切り行為ともいえる。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IX 対立の町<下>』)
・息子の独断行動をあまり責める気にはなれなかった。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)
・正直な人間は自信家で独断的か、控えめでつつしみ深いかのどちらかだ。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)
・独断専行すれば彼女は間違いなくその責任を負う事になるだろう。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第5巻』)
・ひとは絶望から独断家になる。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・絶望的な戦況下で独断撤退した前線指揮官は、みなそう考えて撤退したにちがいないのである。
(出典:五味川純平『ノモンハン(下)』)