特権
「これは学級委員長の特権だ」などのように使う「特権」という言葉。
「特権」は、音読みで「とっけん」と読みます。
「特権」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「特権」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
特権の意味
「特権」には次の意味があります。
・特定の身分や地位の人がもつ、他に優越した権利。(出典:デジタル大辞泉)
「特権」をわかりやすく言うと「一部の人だけに与えられた特別な権利」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はその輝きを一人で専有する特権をもって生れて来たような気がした。
(出典:夏目漱石『明暗』)
・しかも連中のほとんどは、いずれにせよ、その特権を使いもしないんだ。
(出典:ハインライン『宇宙の戦士』)
・この特権は、人間の造ったものではなく、自然の与えたものであります。
(出典:横光利一『我等と日本』)
・その特権を剥奪されないため、これまであらゆる情報を持ちこんできた。
(出典:胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』)
・彼らは一定の特権を持ち、その行為の結果から責任をまぬがれていた。
(出典:クラーク『都市と星』)
類語
・職権(しょっけん)
意味:国や地方公共団体、あるいは公務員や法人などが、その地位や資格に基づいて一定の処分などを行なうことのできる権限。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特典(とくてん)
意味:特別に与えられる恩典。特別の待遇。(出典:デジタル大辞泉)
・利権(りけん)
意味:利益を得る権利。特に、業者が政治家や役人と結託して獲得する権益。(出典:デジタル大辞泉)
・資格(しかく)
意味:ある事を行なうのに必要な、また、ふさわしい身分、地位、立場。また、必要とされる条件。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・権益(けんえき)
意味:権利と利益。特に、ある国が他国内に持つ権利とそれに伴う利益。(出典:デジタル大辞泉)