物見遊山
「物見遊山に行く」などのように使う「物見遊山」という言葉。
「物見遊山」は「物見」を訓読み、「遊山」を音読みで「ものみゆさん」と読みます。
「物見遊山」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「物見遊山」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
物見遊山の意味
「物見遊山」には次の意味があります。
・物見と遊山。気晴らしに見物や遊びに行くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「物見」は「見物すること」、「遊山」は「気晴らしに遊びに行くこと」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして物見遊山気分で見聞したことをナポレオン皇帝に伝えたのですよ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/乾野実歩訳『リシャール大尉』)
・もちろん幸介が怪我を押して、この場に来たのは物見遊山などではないのだ。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)
・父親は自分が決めた年齢に達しないうちは、いかなる物見遊山も許さないのだった。
(出典:モーパッサン/新庄嘉章訳『女の一生』)
・おおすみがこんな中東に進出してきたのは、ただの物見遊山ではない。
(出典:九条公人『輸送艦おおすみ戦記』)
・それはともかく、このときの象山の浦賀行は物見遊山などではなかった。
(出典:松本健一『われに万古の心あり』)
類語
・気晴らし(きばらし)
意味:他の物事に心を向けて気分を晴らすこと。気散じ。(出典:デジタル大辞泉)
・レクリエーション
意味:主として自由時間に行われる自発的,創造的な人間活動をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・レジャー
意味:個人が職業活動や家事,その他の社会的拘束から解放されたときに休息や気晴らし,自己能力の開発,社会参加,創造性の発揮のために行う随意的,自発的な活動の総体。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・娯楽(ごらく)
意味:仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ。また、楽しませること。(出典:デジタル大辞泉)
・アミューズメント
意味:娯楽。楽しみ。(出典:デジタル大辞泉)