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傑作とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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傑作

「幾多の傑作あり」などのように使う「傑作」という言葉。

「傑作」は、音読みで「けっさく」と読みます。

「傑作」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「傑作」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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傑作の意味

「傑作」には次の二つの意味があります。

1 文学、美術、工芸などで、作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。名作。
2 当人はまじめにやっている行為・言動が、他人にとっては滑稽に見える場合に、その行為・言動や行為者をいう皮肉な表現。(出典:選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

傑作の意味①「文学、美術、工芸などで、作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。名作。」

「傑作」の一つ目の意味は「文学、美術、工芸などで、作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。名作。」です。

「傑作」をわかりやすく言うと「とても優れた出来ばえ(の作品)」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかし模範さえあれば容易にこの種の傑作が造り出されるわけではないのである。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)

・私は、私の作品を、これは傑作だなんて、言ったことは、ありません。
(出典:太宰治『正直ノオト』)

・この小さな八角形の部屋にかかっているのは、選り抜きの傑作ばかりです。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(上)』)

・われわれは傑作によって存するごとく、傑作はわれわれによって存する。
(出典:村岡博『茶の本』)

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類語

秀逸(しゅういつ)
意味:他のものに比べてぬきんでてすぐれていること。また、そのさま。古くは、特に歌、句などの選考で最高の評価をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

至高(しこう)
意味:この上もなく高いこと。非常にすぐれていること。また、そのさま。最高。(出典:精選版 日本国語大辞典)

見事(みごと)
意味:すばらしいさま。りっぱなさま。(出典:デジタル大辞泉)

優越(ゆうえつ)
意味:他よりすぐれていること。ぬきんでること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

傑作の意味②「当人はまじめにやっている行為・言動が、他人にとっては滑稽に見える場合に、その行為・言動や行為者をいう皮肉な表現。」

「傑作」の二つ目の意味は「当人はまじめにやっている行為・言動が、他人にとっては滑稽に見える場合に、その行為・言動や行為者をいう皮肉な表現。」です。

この意味の「傑作」をわかりやすくいうと「とてもおかしいこと」です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・デビューしたばかりの若い芸能人は、時たま個性的で傑作な発言をする。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌』)

傑作だったのは、その村は疫病でもなんでもなかったってことだ。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第6巻〈贖罪の炎赤玉〉』)

・一番の傑作は、殺し屋の二人が心の奥で互いに愛し合っているという設定だ。
(出典:定金伸治『ユーフォリ・テクニカ王立技術院物語』)

・しかし傑作なのは、彼のことをみんな最後まで日本人だと思っているのであった。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)

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類語

茶番(ちゃばん)
意味:底の見えすいた、ふざけたふるまい。(出典:精選版 日本国語大辞典)

喜劇(きげき)
意味:滑稽、機知、風刺などをまじえ、観客を笑わせながら、人生の真実面を表わそうとする演劇。(出典:精選版 日本国語大辞典)

滑稽(こっけい)
意味:ことばが滑らかで、知恵がよくまわること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

片腹痛い(かたはらいたい)
意味:他人が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。(出典:デジタル大辞泉)

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