片腹痛い
「片腹痛い発言」などのように使う「片腹痛い」という言葉。
「片腹痛い」は、訓読みで「かたはらいたい」と読みます。
「片腹痛い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「片腹痛い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
片腹痛いの意味
「片腹痛い」には次の意味があります。
・他人が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。笑止千万だ。(出典:デジタル大辞泉)
「片腹痛い」をわかりやすくいうと、自分以外の人間のことを見苦く感じたり、ばかばかしいと感じたりするという意味になります。身の丈に合わないことをしている姿をみて、不愉快だと良く思わない様子をあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・聞いていて片腹痛かった。
(出典:志賀直哉『城の崎にて・小僧の神様』)
・身内の目にも片腹痛く映ったにちがいない。
(出典:杉本苑子『絵島疑獄(上)』)
・懸命にもならないで、「食えない」などとは、片腹痛い言い草である。
(出典:三好十郎『俳優への手紙』)
・あの程度で簡単にくたばってしまうようなら、聖戦士だなどと豪語するのは片腹痛い。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 3 平行神話』)
・片腹痛しといったイギリス男の心境であろうか。
(出典:森瑤子『ある日、ある午後』)
類語
・笑止千万(しょうしせんばん)
意味:たいそう気の毒なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ちゃんちゃらおかしい
意味:とるにたりないことである。大変こっけいである。笑止千万だ。(出典:デジタル大辞泉)
・臍で茶を沸かす(へそでちゃをわかす)
意味:おかしくてたまらないこと、また、ばかばかしくてしようがないこと。多く、あざけっていう場合に用いる。へそ茶。(出典:デジタル大辞泉)
・ばかばかしい
意味:無意味でくだらなく見えるさま。ばからしい。(出典:デジタル大辞泉)
・笑止(しょうし)
意味:ばかばかしいこと。おかしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)